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魔界の台本を書くということ。




7月の魔界の第一稿を書き上げました。


いやぁ。


疲れた。


魔界のプロデュースの中で一番気が重く、手間がかかるのがこの台本執筆なのです。


魔界は、プロレスラーが中心的な配役を占めていますから、他の試合の兼ね合いや怪我なども考慮して、大体、公演当日までに次回台本の完成をさせる予定で執筆します。(翌週からリハーサルがスタートするので)


なにせ50人近い登場人物です。


これらのキャスティングを決めて、それぞれの前回までのストーリー展開や、伏線の回収や、新たな伏線を張ったり、その構想を練りながら制作しなければなりません。


台本完成までのプロセスは



1・キャスティング構想

2・キャスティング決定

3・シノプシスの決定

4・台本執筆



という流れです。1~3までに実際のオファーなど調整ごとがあるので2週間強はかかります。


それらが決定してから、一気に台本執筆というのが流れです。


ワタシはおそらく同業者と比べると相当、筆は早い方だと思いますが、それでもなかなかの重労働です。


集中力を高く維持して、一気に仕留めるため写真のようなタスクタイマーを用いて行います。





15分ごとにタイマーを切って、集中力を15分ごとにリフレッシュします。(15分ごとに英語の勉強を軽くしてます)


今までは、早ければ3時間くらいで終わっていたのですが、最近はこの時間がかなりかかるようになってきました。


今回は5時間58分。


ほぼ6時間ですね。。


1時間30分くらいのショーですから、効率いい方なのかもしれませんが、この15分を最大の集中力に持っていくため、ダラダラした15分ではないので、脳の疲労は半端ありません。


まぁ、台本なんてのは、完成するまではただの文字で、完成したらただの紙切れになるもんですけど、それが一番大事だったりするもんで。


そして、この文字を現実にするのは出演メンバーであり、スタッフであり、そこに最大の調味料である興奮を加えてくれるのが魔界の民(観客のみなさん)です。そこまではただの文字ですから、書き上げたところでなんの感慨も生まないんですよね。。


なので、スケジュールは厳守して、メンバーやスタッフの準備にきちんと時間をとってあげることが最低の責任だと自分に課しています。


よく稽古に入っても台本あできてないことを自慢げに話しをする劇作家がいますが、正直、そんなもんはただの怠慢だと思っています。



それぞれの役割に適切な時間を用意できないとしたらそれはアマチュアです。



てなわけで。


なんとか今月もプロの資格を守りました。


7月もとんでもない展開になります。


魔界。



その前に6月の魔界は絶対みてください。



そこが一番大事なんで。





 Akihito manabe profiel: 

 

研修講師、演出家、脚本家、小説家、作詞家

1968年生まれ

大学卒業後、大日本印刷、吉本興業を経て独立。

「演出」にフォーカスしたコミュニケーションプログラム「アクトレーニング」を開発。教育機関、企業などで幅広く講師活動を行う。

​一方、独特の感性でエンタテイメントビジネスでもハイブリッドエンタテインメント「魔界」の総合プロデュースなどを行う。

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