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60回目の魔界を終えて〜終わりなき疾走。

60回目の魔界が終わりました。





魔界の翌日はたいてい廃人と化しています。


とはいえ、すでに週明けの木曜日から61回目の魔界がはじまります。


今回は、60回目の節目ということもあり、魔界vs冥界の一大決戦をショーの中心に据えました。






前半に登場人物達の心情や新しい登場人物の設定を描き、中盤以降は一気に戦いのみに終始するという展開。極力、明暗転を使わず、人の入れ替わりで表現しようと考えました。


あと、会場全体を戦場にするという演出も徹底しました。


戦いの幕開けとなる「楚歌」の軍団対決を彩る手法として魔界連合軍を会場ひな壇に配置し、合唱する演出はわれながらうまくいったと思います。





過去にも例をみない人数での場外乱闘は、想像以上に激しく、戦う人数が多い分、逃げ場もないというカオスを生み出してしまい、このあたりはもう少し洗練されたものにできるかなと。





戦いが中心だったとはいえ、ストーリーにも大きな進展がありました。


夕顔の娘、朧と晴明との関係。





滝の方の出産。





秀頼と大助の兄弟同盟。





お犬とお市の方の駆け引き。





これらすべてのできごとが魔界の世界観に深い陰影を落とすように。





冥界vs魔界というシンプルな対立構造の中に複雑な人間関係を散りばめる。



最近、ようやく見えてきた魔界の世界観の描き方です


さて。


そんな中。


魔界の民なら疑問に思ったことがあるでしょう。


そう。


今回のタイトル「嫉妬Envy」





白黒の鶴姫と安成のキービジュアルから、このふたりの関係に大きな危機がおとずれる

のでは?と思った方も多いはず。


しかし。


実際には、ふたりの絆はより深まりました。





嫉妬どころか純愛です。





この「絆」と「純愛」こそが。


まさに「嫉妬」そのものなのです。


今回のタイトルは実は、この回で意味を成すものではありません。この「嫉妬」の意味がわかるには次回以降になるでしょう。


「絆」と「純愛」こそが凄絶な「嫉妬」。





陰陽をコンセプトとする魔界そのものなのです。表の表現は裏を意味するのです。


次回は「怒り」。


次回も「怒り」の裏側の意味を感じてほしいと思います。


そして、次回が滝の方のご出産前のラスト回になります。





ここ数年はまさに魔界の柱として大活躍でした。中の方である浦えりかさんは滝の方と同じくまもなく臨月。


元気な赤ちゃんを産んで、また魔界に戻ってきてほしいと思います。


さて。


作者としては8月の構想に入らなければならないタイミング。


もうお気づきな方もいるでしょうが、「貪欲Greed」「誇りPride」「嫉妬Envy」「怒りWrath」と続いているこのタイトルには意味があります。


ただし、みなさんがお気づきなのはひとつだけの意味でしょう。このタイトル群にはもうひとつ大きな意味があります。


それが判明するのは11月・・。


ということで!


7月の魔界はさらに凄まじく!!


チケットの売れ行きも爆速のようなので、お求めはお早めに。






 Akihito manabe profiel: 

 

研修講師、演出家、脚本家、小説家、作詞家

1968年生まれ

大学卒業後、大日本印刷、吉本興業を経て独立。

「演出」にフォーカスしたコミュニケーションプログラム「アクトレーニング」を開発。教育機関、企業などで幅広く講師活動を行う。

​一方、独特の感性でエンタテイメントビジネスでもハイブリッドエンタテインメント「魔界」の総合プロデュースなどを行う。

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