第64回魔界を終えて。
64回目の魔界を終えました。
もう自宅で、12月のキャスティングを始めています。魔界のことを頭から外せるのは、公演終了翌日だけですね(笑)
さて、今回もいろいろとありました。毎回でありますが、今回もそこそこの危機的状況に追い込まれましたが、演者、スタッフ一同のチームワークで大きな事故もなく公演を終了することができました。
志田くんの渡米が迫り、この64回目が今まで通りに志田くんが魔界に参加できるラストの回となります。もちろん来月以降も志田くんは魔界には出演しますが、今までのように中心的にリハーサルやアクション作成をすることは困難になります。
その対策はすでにスタートしていますが、志田くんと濃密に魔界をつくりあげるのは一旦おやすみです。志田くんのアメリカでの活動は海外進出を目標に置く魔界にとっても重要なことであるので、そうした課題を抱えてもやるべきことなのです。
そんなこんなで、いろんな想いが交錯する回でもありました。
今の魔界は、魔界と冥界との2軸の戦いの中に様々な人間模様が入り乱れるという構成。1時間10分の公演の中に、目まぐるしくドラマが展開するジェットコースター演出。短い時間でありながら、脳内のインパクトは倍くらいに感じることを目指しています。
今回も目指すものに沿った形でできたのではないかと思っています。
晴明と朧。
里見と八房。
真田と冥界の緊張感。
純友と秀頼の思惑。
ASHの真意と黒魔術軍の愛。
これらの葛藤と混乱を激しい戦いと音楽で彩る。
魔界というものが描きたいものをある程度表現できたのではないかと考えています。
ただ、まだまだ届いていない点もあります。
11月は魔界と、真田疾風録という2作品があるので、そこでさらなる進化を目指したいと思います。
それは音楽と魔界の民(観客)との結節点。
THEMAKAIのライブで起こるオーディエンスとの一体感を、魔界の中でも起こしたいと、まさに演劇とロックライブのハイブリッドが次なるというか、魔界が目指すべき目標です。
ストーリー部分とアクション部分もメリハリをいかにつけるか。
魔界の最大の武器である音楽班のパフォーマンスをもっと活かすことはできないか。
それが魔界を唯一無二のものにする一番の近道ではないかと。
真田疾風録でその形を提示し、リングをなくす来年への布石にしたいと考えています。
最後に今回、八房役で抜擢した寺中寿之。
アクトリーグから10年経ての共演。本人の持っているポテンシャルを十分に引き出せたのではないかと思います。この八房、そして玉梓が魔界にさらなる混乱を引き起こします。
ご期待くださいませ。
そして魔界に足を運んでほしい!!
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