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第63回魔界〜貪食Gluttonyに向けて

毎週木曜日は魔界のリハーサル。





第63回目の魔界に向かっています。


研修出張のハードさで思うように声が出ず体が疲労でシャンとしない状態でありましたが、魔界のリハーサルは低下した集中力をアップしてくれる作用があるようです。


今回の魔界は、前回から比べるとアクション要素が多い回になります。それも複雑なアクションが多い。


鶴姫と安成のメインストーリーや里見のストーリーが大きく動き出し、そのストーリーをさらに加速させる戦いが起こっていきます。





魔界は基本的に「戦記」です。


終わりのない無意味な戦いが続く。その愚かさと、その愚かさゆえに美しさを描くのが魔界です。


考えてみれば人間というものは本当に愚かな生き物です。


どんなに科学が発達し、学問が進化しても「争い」を続けます。


最近の日本を巡る国際情勢をみても、「愚かな争い」を痛感します。


しかしながら。


その愚かさは、まるで写し鏡のように美しい「芸術」や豊かな「文化」を生み出していきます。


もし世の中が、「論理的」で「無駄のない」世界になったなら、それはきっと無味乾燥な味気ない世界になるのでしょうね。


魔界はそんな人間社会を描きたいと思っています。


不条理だからこそ美しい。


それは演じるメンバーの現実にも同じことがいえます。


魔界はこれからも様々な才能と出会い、そして別れていくでしょう。





たった一回しかない公演。


そして永遠に続く物語。


そこにしか描き出せないものがある。





そう思ってワタシは魔界をつくっています。


いずれはワタシも魔界から去っていくでしょう。


それでも続いていく魔界をワタシはつくりたいと思います。


そんなわけで。


第63回魔界は必ず見に来てください。








コメント


 Akihito manabe profiel: 

 

研修講師、演出家、脚本家、小説家、作詞家

1968年生まれ

大学卒業後、大日本印刷、吉本興業を経て独立。

「演出」にフォーカスしたコミュニケーションプログラム「アクトレーニング」を開発。教育機関、企業などで幅広く講師活動を行う。

​一方、独特の感性でエンタテイメントビジネスでもハイブリッドエンタテインメント「魔界」の総合プロデュースなどを行う。

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