プロフェッショナルということ。
第60回の魔界が来週に迫り、リハーサルを行いました。
魔界は毎月の公演、50人近い出演者ということもあり、なかなか全員が揃うことがありません。その分、一回、一回のリハーサルは貴重な場ということなるのですが・・・
ワタシは個人であれ、組織であれ、成長への一番の敵は「慣れ」だと考えています。
「慣れ」は回数を重ねるたびに蓄積され、「成功体験」とともに、行うことに対する負担を減らす代わりに質の低下を招きます。
ワタシが今まで見てきた一流の人は、100回やっても100回高いクオリティを保つことができる人ばかりでした。
かつてロッテの監督をしていたボビーバレンタインに話を伺う機会があったのですが、そこで興味深いことを仰っていました。
「イチローの凄いところは、1000回素振りをしてもそのルーティンの質が全て一流である。ただのひと振りも二流がない。新庄は、その身体能力はイチローより上だけど、ルーティンの質が二流か三流のレベル。それがふたりの差。」
これは大変示唆深い一言です。
リハーサルに参加するだけでなく、そこで常に本番と同じ質を求める。
それがプロフェッショナルというものです。
魔界の中ではAKIRAさんがずば抜けてその質が高いです。AKIRAさんが抜いているところをみたことがありません。
それをもっともっと吸収して見習うべき。
我々は、所属も分野も違う人間の集まりですが、それを「いいわけ」にしてはいけません。たった一度きりのショーを最高の状態で行わなければいけないのです。
リハーサル終わりに主役の志田くんにみんなに一言伝えてもらいました。
その言葉はみんなに届いたと思います。
世界中の一流は常に全力です。
常に全力という前人未到の体力と精神力があるから一流なのです。
天性の才能がいくらあっても「ムラ」と「慣れ」があれば、その才能はあっという間に腐ってしまうでしょう。逆に凡人であっても「継続する精神力」があれば天才に勝てるのです。
われわれはまだまだ二流。
一流、そして真のプロフェッショナルに!!
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