ビジネスにおけるコミュニケーションの意味は?
昨日から始まった大手商社さまの新入社員フォロー研修。
そこでお話させていただいたことを少し。
コミュニケーションの重要さは、新入社員に限らずビジネスの現場でよく語られることです。
しかしながら、その意味をどれくらいの方が把握してらっしゃるでしょうか。
コミュニケーションという言葉自体が日本語化していますが、その意味の本質を考えることはあまりないように思います。
なんとなく「意思疎通」や「相互理解」などの意味を思い浮かべることが多いと思います。
もちろん、その意味合いもありますが、ワタシは、ビジネスにおけるコミュニケーションは「合意形成」と定義しています。
ビジネスは「合意」によって成り立っています。
顧客とも「合意」を持って初めてビジネスが成立しますし、社内においても様々な役割を部署間の合意によって果たしています。
また「合意」は必ずしもお互いにとって100点満点のものになるとは限りません。(そうなることが望ましいのですが)
関係者がそれぞれ譲歩したり、妥協したりして、合意点を探っていきます。
そしてその関係性は短期的な視野だけではなく長期的な視野も必要です。
色々な要素が「合意」には含まれています。
その「合意」に向けての重要な技術こそがコミュニケーションです。
ただ単に仲良くなることではなく、利害が対立するような局面でも、きちんと「合意」を目指せる関係性を築く能力です。
そう捉えると、普段から約束を守ったり、報連相を大切にすることの本質的な意味を理解できると思います。
嘘をついたり、都合の悪いことは報告しない人と「合意」はできないですものね。
「合意」しても簡単に破棄されれば大変ですから。
コミュニケーションを「合意形成」とおくだけで、行動そのものから考えが変わってきます。
今回の受講者のみなさんにもよくご理解していただけたのではないかと思います。
コミュニケーションは「合意形成」である。
いかがでしょうか?
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