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第66回目の魔界を終えて。

第66回目の、そして2019年最後の、さらに新木場1stRing最後の魔界を終えました。




来年からは、新しいシリーズ、そしてリングではなくホールでの魔界がスタートします。

しかしながら、いつもの節目の回と同じく奇を衒ったものではなく、あくまでもストーリーを重視した展開を行ないました。




その中で魔界の66回の歴史を感じさせてくれたのが、実の1年半ぶりの登場となる夕顔の登場です。



晴明の弟子であり、晴明の親友の妻、そして・・最愛の人。


第45回魔界〜罪イズイットクライムで、夫である渡辺綱と共に天界に戻っていった夕顔が再び魔界に現れるというドラマチックな展開がこの新木場時代の最後に相応しいと考えていましたが、これには既に芸能の世界から引退した夕顔さんの中の人の協力があってはじめて成り立ったものです。



次世代である娘の朧との共演は、魔界が新しい時代に向かっていることを示す感動的なシーンが演出できたと思います。




5年の歳月は魔界を大きく進化させ、そこの関わる人たちの人生も映し出していきます。


再演のないたった一度の公演だからこそ、感じ得るドラマだとワタシは思います。




魔界の物語は、冥界という外敵を抱えて、複雑にそしてスケールを大きくしていきます。

その中で行われる虚々実々の駆け引き。




真田昌幸とASHの対決はまさに今後の魔界を象徴するものであったといえましょう。




まさに魔界vs冥界は、過去の五芒星軍、黒魔術軍、魔界水軍の三軍抗争時代をはるかに超える複雑さと激しさをみせていきます。




次世代という意味では、鶴姫の前に姿を現した安成と滝の方の子である月夜叉丸。




鶴姫が5年前とは違う表情をみせるとき、魔界はまたひとつ違う進化を遂げるでしょう。





闘い、音楽、踊り、すべてのエンタテインメントの要素を盛り込みながら、複雑で奥深い世界を描き出す。




それが魔界という一貫した表現世界です。





来年からはそこに「観客」という新しい要素を加えて、さらなる進化を目指します。

その進化についてはまた改めて書きたいと思います。


まずは5年、66回を支えてくれた出演者、スタッフ、そしてなにより魔界の民のみなさんに感謝。


来年2020年の魔界は2月13日木曜日、なかのZERO小ホールです。


第67回魔界〜紫の炎Burn


参戦お待ちしております。




 Akihito manabe profiel: 

 

研修講師、演出家、脚本家、小説家、作詞家

1968年生まれ

大学卒業後、大日本印刷、吉本興業を経て独立。

「演出」にフォーカスしたコミュニケーションプログラム「アクトレーニング」を開発。教育機関、企業などで幅広く講師活動を行う。

​一方、独特の感性でエンタテイメントビジネスでもハイブリッドエンタテインメント「魔界」の総合プロデュースなどを行う。

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