アクトリーグ。

2006年から2009年の4年間、ワタシが主宰としてプロデュースした即興芝居のプロリーグ「アクトリーグ」。

関西と関東で即興チームを4チームづつ(後期は5チーム)でリーグ戦を1年間行い、年末には日本シリーズで即興日本一を決めるというもの。

フジテレビさんで取り上げていただき、2007、2008年は日本シリーズを地上波放送してもらったり、芸能事務所対抗戦を特番でやらせていただいたりしました。

いわゆるエチュードとは異なり、がっちりルールを作り、審査の基準も細かく決めたことにより、スポーツ性が強くなりました。そしてそれは異常なまでのチーム同士の対抗意識を植え付け、それが見ている側には感情移入を高める結果となり、熱狂的なファンもつきました。

ただ一方で、勝敗が明確な分、各チームの技術や戦略・戦術が高度化し、初期の頃にあった即興ならではの偶発性や奇跡的展開が損なわれてしまいました。

即興なのにまるで台本があるかのような完成度は、即興のスリリングさを失い、台本の精密さはないという不思議なジレンマを産んだのです。

「仕組み」の強さは、初期は猛烈な強みになったもの、その仕組みの強さゆえ、諸刃の剣となりコンテンツの寿命を縮める結果となりました。

そのアクトリーグが終わって今年で10年。

せっかくなので限定的に復活させようかなと、魔界の若手を中心に少しづつ稽古を初めています。

ワタシがプロデュースした中でも強烈な思い出を残してくれたものでもあります。

ちなみに現在の魔界の主要メンバーである安倍晴明ことにいみ啓介、お市の方こと木戸美歩、真田昌幸こと植村好宏、楠木正成こと渡猛、犬山道節ことタイソン大屋、かっぱこと宇都宮快斗、山崎丞こと小原正大はアクトリーグのメンバーでもあります。

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